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ZAO Skyrunning 2017 レースレポート、2018年開催のスカイランニング世界選手権の代表選手が内定

2017.09.29

写真・文=一瀬立子(MtSN)

2017年9月9日~10日、晴れやかな天候のもと、山形県蔵王温泉を舞台に「ZAO Skyrunning 2017」が開催された。「ZAO Skyrunning 2017」とレース名称を変えて2年目の開催となる今レースは、「アジア選手権」と位置づけられ、中国・韓国・フィリピンからの選手も出場し、国際色豊かなレースとなった。

レース初日は、バーティカルレース(4.6㎞ / D+900m)が開催された。「バーティカル」とは山を一気に登るレースで、世界基準では5㎞以内の距離で1000mの高度を稼ぎ、コースの一部に斜度33%以上の坂を含むレースで、ヨーロッパでは人気の競技だ。今レースでは、鳥兜山(1387m)を通過し、地蔵岳(1736m)がフィニッシュ地点となった。

バーティカルレースは、レースを見る側も楽しめるのが特徴と言えるだろう。今レースでもゴンドラに乗れば、フィニッシュ地点の地蔵岳(1736m)まで登ることができるので、観戦しやすい。もちろん、選手と同じコースを辿りながら、コース上で応援することもできるし、ゴンドラでフィニッシュ地点まで登って、その周辺を走ったり、歩いたりして応援することもできる。つまり、バーティカルレースは、選手だけでなく、応援者も一緒に楽しみながらエキサイティングな体験ができるスカイランニングのカテゴリーの一つなのだ。

JSA(日本スカイランニング協会)の代表である松本 大氏は、「バーティカルは将来オリンピック種目になることをめざしている」と語っていた。「スカイランニング」にまだ馴染みのない人にとっても、バーティカルはわかりやすい。スポーツにおいて見る側も楽しめる、また、どんな競技かがわかりやすいということは重要なポイントだ。今後、日本を含む世界各地でバーティカルレースが開催され、競技内容が人々に浸透していけば、将来オリンピック種目になる可能性もあるのではないだろうか。

 


ZAO Skyrunning 2017 バーティカルレースの高低差図

 

では、ZAO Skyrunningのバーティカルの上位結果をお伝えする。

男子優勝を果たしたのは、国内におけるバーティカルの第一人者、宮原 徹。国内では負け知らず。圧倒的な強さを誇っている。以下、宮原のコメント。

「去年のタイムに比べたら、少し遅かったかもしれない。悔しい。来年は、タイミングが合えばスカイランニング世界選手権に出場したいと思っています。昨年と比べると、スカイランニングの盛り上がりを感じますね。自分が取り組んでいる競技が盛り上がっていくのはうれしいことです。若い選手もどんどん出てきているし。若い選手には自分を越えていってほしいと思っています」

 


バーティカル男子優勝 宮原 徹(Toru Miyahara) 写真提供= ©︎ZAO SKYRUNNING
 

バーティカル男子2位 永里剛城(Goki Nagasato)

 バーティカル男子3位 新牛込崇史(Takashi Shinushigome)。途中ロストしたと悔しがっていた
 
【バーティカル男子上位結果】
1位 宮原 徹JAPAN National team37:34
2位 永里剛城JSA強化指定選手) 39:26
3位 新牛込崇史JAPAN National team)  40:32
4 近江竜之介 (JST近畿南丹高校)  40:48
5位 柳澤隼人JAPAN National team) 41:40
6位 三浦裕一JSA強化指定選手)  41:56
 
 

バーティカル女子優勝は吉住友里。昨年の自身の記録を3分短縮しての2連覇。吉住は、8月末に開催されたUTMB 2017のカテゴリーの一つである、OCC(56㎞、累積標高差3500m)で女子4位に入賞するという日本人女子選手として歴史的快挙を成し遂げたことはすでにご存じの方も多いことだろう。

今レースには、UTMBから帰国してわずか2日で現地入りした。それでも特に疲れは感じなかったという。以下、吉住のコメント。

「UTMBから帰国したばかりでしたが、特に疲れは感じませんでした。来年開催されるスカイランニング世界選手権に出場したいので、UTMBから帰国したばかりであっても、いいタイムで走りたかったんです。スカイランニングで世界でも上位入賞するランナーになりたいと思っています。レースに出場する時は、世界で通用するタイムで走ることを自分の中で意識しています。トレイルランニングも大好きだけど、まずはスカイランニングのバーティカルをメインに戦っていきます」

 


バーティカル女子優勝 吉住友里(Yuri Yoshizumi 疲れの色を見せず、後続選手を4分引き離してフィニッシュ

 


バーティカル女子2位 小川ミーナ(Mina Ogawa)
 

​バーティカル女子3位  星野由香理(Yukari Hoshino)

 

【バーティカル女子上位結果】
1位 吉住友里JAPAN National team ) 44:41
2位 小川ミーナ (JAPAN National team)  48:43
3位 星野由香理JSA強化指定選手 ) 54:12
4位 滝澤空良 (FU-SORA 01:01:04
5位 須藤吉仕子(JSA強化指定選手)  01:02:25
6位 佐藤浩華 (AQRC)  01:02:58

 


優勝した宮原 徹(中央)と吉住友里(右)は来年開催されるスカイランニング世界選手権の日本代表定選手に内定

 

ZAO Skyrunining リザルト

次ページでは、「スカイレース」のレポートへつづく

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