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第25回 日本山岳耐久レース (ハセツネCUP)レースレポート Vol.1-- 男子トップ選手編:上田瑠偉が3年ぶりに優勝!

2017.10.16

写真=下山展弘・小野孝行・中橋秀和 取材・文=一瀬立子(MtSN)

 

10月8〜9日、東京都あきる市で「第25回 日本山岳耐久レース(ハセツネCUP)」が開催された。昨年の大会も気温が高く、水切れ等でリタイア者が続出したのだが、今年はその昨年以上に気温が上がり、まるで夏のような気候の中、約2300人の選手たちがスタートラインに立った。会場でスタートを待つ間にも日差しがじりじりと照りつけ、選手の体力を容赦なく奪っていった。

 


スタートを待つ選手たちを強い日差しが照らす

 

25年の歴史を誇るハセツネCUPは、ソロクライマーとしてヨーロッパアルプス三大北壁冬季単独初登攀や、南米アコンカグア南壁冬季単独初登攀など、数々の記録を達成した世界的クライマー・長谷川恒男の業績を讃え、「長谷川恒男CUP」として開催されるようになった。年齢が16歳以上であること、山岳保険に加入していること以外は、出場に関する規定も必携装備もない。距離71.5㎞(累積標高差4582m)で、一度だけ1.5ℓの水もしくはスポーツドリンクの補給が受けられる。それ以外は、エイドステーションはない。飲食物の購入や他人からのサポートも禁止されている。

日本国内では年間400ものトレイルレースが開催され、エイドステーションの食べ物が充実している、サポーターの援助が得られる、ペーサーが付けられる、絶景が見られるなど、魅力的なレースが数多くある。そんな中、ハセツネCUPはいわゆる“楽しい”レースには程遠い、まるで修行のようなレースだ。しかし、毎年あっという間に2500人の定員がいっぱいになってしまう。

 


制限時間の24時間以内に完走できる健脚の持ち主であれば、誰でも出場できるのがハセツネCUPの人気の理由

 

なぜこれほどに根強い人気があるかというと、出場にあたりポイント制度がないこと、制限時間が24時間あり、健脚であれば早歩きでも完走できることなどの理由がある。7時間台で完走するトップランナーから、ほぼ走らずに早歩きで24時間をフルに使って完走する60代、70代の選手まで、同じ条件で同じコースを進むレースは他にないと言っていい。ハセツネCUPは唯一無二の山岳耐久レースなのだ。

また、トレイルレースでは毎年のようにコースの変更があることが珍しくない。そんな中、ハセツネCUPは毎年コースが変わらない。ロードを走るランナーたちは、走力のレべルを計るのにフルマラソンのタイムを尺度にうする。ハセツネCUPは他人との競争にとどまらず、過去の自分とも競争できる、トレイルランナーにとってのフルマラソンのようなものだ。
「ハセツネを完走したか?」「ハセツネを何時間で完走したか?」。これでトレイルランナーのレベルが概ねわかる。そのくらい、ハセツネCUPというレースはトレイルランナーのスタンダードになっているのだ。

 

次ページでは、いよいよレースのスタートへ

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