MtSN

登録

連載「TJAR2014 30人の勇者たち」Vol.15 2014年の勇者たち (10)佐幸直也

2015.12.27

2014年の勇者たち(10)佐幸直也 ナンバーカード4 8日間2時間4分 14位 ※初出場

取材・文=松田珠子

 温暖な気候で知られる四国・徳島県。佐幸直也はこの地で生まれ育ち、現在も居を構える。
 海も山も身近にある環境だったが、子どもの頃、とりたてて自然に親しんでいたという記憶はない。中学時代は、流行したアニメ「スラムダンク」に影響を受け、バスケ部に入った。高校からはバドミントン。「自慢できるような実績はない」と本人は言うが、大学時代、社会人になってからもクラブチームでバドミントンを続け、試合にも出ていた。

 山に行くようになったのは社会人2年目、2008年からだ。それまで山の経験はまったくなかったが、山好きな友人から「一緒に(山に)行かへんか?」と誘われたことがきっかけだった。以前から「何かおもしろいことに挑戦したい」と思っていた。未知の世界だったが、誘われるがままに、その友人と山に行くようになった。最初に登ったのは、地元・徳島県の日本百名山、剣山(つるぎさん)。登山道具も一から揃えていった。
 2010年夏には、お盆休みを利用して初めて日本アルプスへ。槍ヶ岳に登った。ちょうどTJAR2010が開催されていたタイミングだった。その年、徳島県からは木村正文、平井小夜子が出場していた。
「TJARという日本を縦断するレースがあって、徳島県の人が出ている、というのは噂では知っていたんです。でもまだそのときは、木村さんも平井さんも面識がなくて……」
 TJARと同じ時期に槍ヶ岳に行っていたのは偶然だった。ちょうど、何人かの選手を見かけ、声援を送った。噂でしか聞いたことのなかったTJARを目の当たりにして「本当にやっているんや」と、強く感銘を受けた。
「凄いな、と。出られたら出たいけど、これはちょっと無理やなと、そのときは思いました」


TJAR2014開会式にて。ビブスナンバー4が佐幸(写真=宮崎英樹/MtSN)

 

 同年の秋、佐幸は山の友人と、アドベンチャーレース「四国エクストリームチャレンジ in 南阿波」に出場した。
「友人が自転車(MTB)もやっていたので、出てみようということになって。種目は、トレイルランとMTBとコーステアリング(※海岸線沿いに、岩場を登ったり、飛び込んで泳ぎいだりしながら進んでいく種目)。初めてでしたけど、けっこう成績がよくて。こんなおもしろいレースがあるんだ、とハマりましたね」
 木村、平井と出会ったのはこのときだ。両氏も選手としてレースに出場していた。この日はレース中に少し言葉を交わしただけだったが、この頃から佐幸がトレイルラン、ロードのマラソンにも取り組むようになり、木村、平井とは県内のレース会場や山で、よく顔を合わせるようになった。

 もともと、学生時代から続けていたバドミントンのトレーニングとして、ランニングは10年以上続けていた。初めて走ったトレイルレースは、アドベンチャーレースに参戦したのと同時期、地元の「地下足袋王子杯つるぎトレイルランニングレース in 那賀」(53km)だった。だんだんレースの距離を伸ばし、2011年には日本山岳耐久レース(ハセツネ)、2012年にはUTMFを完走。フルマラソンでは3時間切りも達成した。

 練習でのホームコースは、遍路道。遍路道といえば、空海(弘法大師)が修行を行なった地として伝えられる四国八十八箇所霊場をつなぐ道だが、自宅近くにもいくつかの寺々をつなぐ道がある。
「遍路道は山道、階段など変化があっておもしろいので好きですね。自宅から車で20分くらいで行けるので、平日夜に走ることもあります」

関連ニュース

過去の記事を見る
MtSNが過去に掲載した注目の特集・連載記事のアーカイブ。ニュース記事のインデックスとしてご利用ください。
注目のサプリATHLETE Q10 MAX
エネルギーを生み出す鍵は「還元型コエンザイムQ10」にあり! カネカから注目のサプリ「ATHLETE Q10 MAX」が登場
トレイルランPRニュース
イチ押しの大会や、最新のギアやサプリなどの注目情報はこちら!