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(単独)南アルプス中部・南部縦走トレイル&ロード

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宮野 義則さん
  • TR POINT
    0293.28
    pt
    00778
    位/01767
地域
中部 塩見岳、赤石岳、聖岳、上河内岳
日程
2017年08月22日(火) ~ 2017年08月25日(金)
スタート地点へのアクセス
その他
徒歩
天候
初日:夜に雨、二日目:霧、三日目:霧(強風)、四日目:晴れ

行程

  • 水平移動距離
    154.7km
  • 総標高差
    UP0006339m
    DOWN0008374m
  • タイム
    69:50:00
  • 平均時速
    2.2km
[1日目]2017年8月22日(火) 晴れのち曇 夕方より雨
自宅==(電車)==甲府==(バス)==広河原・北沢峠→(20分:CT30分)
→仙水小屋キャンプ指定地 標高2000m以上で露営(連続行動なしシェルタービバーク)

[2日目]8月23日(水) 雨のち曇 のち霧
仙水小屋[0:08]→(22分:CT35分)→ 北沢峠[0:30]→(45分:CT1時間10分)
→ 野呂川出合[1:15]→(1時間39分:CT2時間20分)→ 両俣小屋[2:54,3:05]
→ (31分:CT1時間)→ 野呂川越[3:36,3:38]→(1時間54分:CT3時間)
→ 三峰岳[5:32](ここまで夜間行動)→(52分:CT1時間30分)→ 熊の平小屋[6:24]
→ (3時間15分:CT5時間50分]→ 塩見岳[9:39] →(39分:CT50分)
→ 塩見小屋[10:18;10:25]→(1時間45分:CT2時間45分)→三伏峠[12:03、12:20]
→ (3時間:CT4時間15分)→ 板屋岳[15:03]→(37分:CT55分)
→ 高山裏小屋キャンプ指定地[15:40]
全CT24時間50分 実行動時間15時間32分 
CT20時間以上行動後のシェルタービバーク[深夜またぐ]
*後半は樹林帯も多く行動が少し暗い中での活動が多くなったのと、荒川岳を越えると
 なると危険個所の通過が夕暮れ前後であることが想定されたことから、荒川小屋までは
 行かず高山裏小屋で行動を打ち切る。

[3日目]8月24日(木)霧(終日強風続く)
*荒川岳付近これまで未踏破で危険箇所有のため、夜明けにその付近を通過できるよう出発。
高山裏キャンプ指定地[3:30]→(1時間50分:CT3時間30分)→ 荒川岳前岳[5:20]
→ (50分:CT1時間15分)→ 荒川小屋[6:10](1時間31分:CT2時間50分)
→ 赤石岳[7:41]→(1時間24分:CT2時間25分)→ 百閒洞山の家[9:05]
→(2時間11分:CT3時間15分)→ 兎岳[11:16]→ (1時間23分:CT2時間10分)
→ 聖岳[12:39]→ (1時間1分:CT1時間50分)→ 聖平小屋[13:40]
→(2時間35分:CT4時間10分)→ 茶臼小屋キャンプ指定地[16:15]
全CT21時間15分 実行動時間12時間45分 
CT20時間以上行動後のシェルタービバーク[深夜またぐ]
*聖平~茶臼小屋間では、台風並みの強風の中であったが、茶臼小屋に夕方まで到着できる
 ペースを維持できていたため、ペースを落とさず進む。
*夕方~夜は台風並みの強風が吹き荒れるが、台風接近も想定して露営を継続。
*シェルターはしっかり固定。シェルター内は外気よりまだ気温はあるがそれでも
 強風のため気温が下がり、エスケイプヴィヴィに入っていれば暖を取れた。
 強風のため深夜をまたぐまで結局は一睡もできず、体を休めるのみの露営となる。
*行動食が畑薙ま下山する分はあったが、翌日に静岡市街地に近づくまで食糧購入場所が
 少ないことを想定し、茶臼小屋でカロリーメイトを購入しようとするも売っておらず。
 1個300円の茶臼小屋手作りの焼きたてのアンパン等を4個購入し、下山後に食料調達
 できるまでの行動食とする。茶臼小屋1つ手前の聖平小屋ではカロリーメイトを売って
 いたため、今度同じ行動をするときは聖平で行動食を購入しておくことが望ましい。
 実際、翌日に井川に9時ごろに到着するまでは、購入できる箇所は1つもなかったので、
 パンの購入は正解であった。水分に関してはアクエリアスパウダーを持っていたため、
 ハイドレーションに1.5リットル入れてつくることができた。井川の通過が日中でない
 場合には、ここでの食料調達も難しいことも想定できるため、その場合には聖平小屋での
 購入が望ましい。

[4日目]8月25日(金) 山中では霧、強風続く。ロードは炎天下でのラン。
茶臼小屋[1:10]→ (1時間:CT1時間40分) → 横窪沢小屋[2:10;2:20]
→(2時間9分:CT2時間45分)→ 畑羅大吊橋[4:19]→(46分:CT1時間5分)
→ 畑羅第一ダム[5:05] *ここまで夜間行動。山岳区間終了。

畑羅第一ダム[5:32]→ 井川[8:55]
*ロードスタートから10kmくらいまでは体がロードに慣れず、パワーウォークのような走り になるが、それ以降はいつものロードランペースに体が慣れる。
*井川付近で食料を多く購入(チョコレート、ビスケット、パン等)。

井川[9:05]→ 富士見峠[12:10:ロード37km付近]
*井川から富士見峠までは、ロードの峠越えになる。自販機は富士見峠手前に1つしかなく、
 食糧調達できるとことも1つもない。井川で食料調達して正解であった。

富士見峠[12:10] → Casso横沢[13:35;14:00(昼食)](ロード46km付近)
*Casso横沢で、ようやくまともな食事を取れる、レッドカレー(800円)を注文。
 炎天下のロードランであったため、辛い食事を食べて塩分摂取を試みる。

ロード65km付近[16:45]
*足裏が痛み出し、ジョグ&パワーウォークを駆使しての行動となる

ロード70km付近[19:00]
*日暮れとなったため、コンビニエンスストアでパン等を購入して夕食。
*足裏は継続して痛み、ジョグ&パワーウォーク継続

ロード80km付近[19:30頃]
静岡駅になかなか着けず。記録もままならない夜間ジョグ&パワーウォークとなる。

ロード82km付近[20:00頃」
静岡駅構内をようやく通過。大浜海岸まで続く大浜街道の入口を、持参の地図とスマートフォンの地図ロイド(GPS)で確認。スマホは電池残量が少なくなり、あまり頻繁には見られなくなる。

ロード84km付近[20:40頃」
ようやく大浜街道に入るが、ジョグ&パワーウォークでは意外にここからが長い。
午前1時過ぎに茶臼小屋を出発し、前日は強風のため一睡もせずに20時間近くが経つ。
あと数kmを走り切ればTJARルート全踏破となるため、1シーズン、4回の細切れで走ってきたこれまでのことを思い出しながら、この日のために全てを懸けてきたという思いのもと、最後の力を振り絞る。
本戦でも同じ状態になることも想定されるが、山中でCT50~70%でコースタイムを刻み続けていたにもかかわらず、TJARは最後にロードとの戦いとなることを実感。応援者もスタッフも誰もいない中、自分自身と闘う。車か応援してくれる方もいて感謝。

ロード86km付近(大浜海岸)[21:20]
TJARの記念看板が見え、ロータリー越しの防波堤を越えると大浜海岸と太平洋。
人はまばらにいるが、真っ暗で何も見えない。本戦ではここにフィニッシュゲートと
多くの人が待ち構えていることを思いながら一人でのゴール。
同時に1シーズン、4回の細切れでのTJAR区間全踏破を達成。

6月 駒ヶ根~市之瀬ロード&南アルプス北部縦走
 (実行動1日&シェルタービバーク1回(両俣小屋キャンプ指定地))
7月 新島々~駒ヶ根高原ロード&中央アルプス主脈縦走~駒ヶ根
 (実行動2日&シェルタービバーク1回(木曽駒ケ岳キャンプ指定地))
8月① 早月川河口~馬場島ロード&北アルプス主脈縦走~上高地ロード~新島々
 (実行動3日&シェルタービバーク1回(五色ヶ原キャンプ指定地)
8月② 仙水峠~両俣小屋~南アルプス中部・南部縦走~ロード86km~大浜海岸
 (実行動3日&シェルタービバーク2回
 (高山裏小屋キャンプ指定地、茶臼小屋キャンプ指定地))

*CT20時間連続行動でのシェルタービバーク 5回
*CT25時間以上、コースタイム60%以内行動
 ①7月 中央アルプス主脈縦走1日目(新島々~駒ヶ根高原~木曽駒ケ岳~宝剣岳~
     木曽駒ケ岳キャンプ指定地)で達成。
 ②8月 北アルプス主脈縦走1日目(早月川河口~剣岳~立山~五色ヶ原キャンプ指定地)
     で達成(早月小屋以降はヘルメット着用)。
*その他の日に関しては、連続行動後のシェルター設営写真(日中でないと鮮明に撮れ
 にくい)、および18時~4時までの小屋使用禁止。ビバークが深夜をまたぐことなどの
 要件から、日暮れ前行動終了、深夜をまたいだ後の行動開始というパターンで動きました。
 今回、実行動時間は9日かかっていますが、「深夜をまたぐ」条件がなければ6~7日
 程度でいけると考えています。

 本戦では「深夜をまたぐ」条件がないことから、実際には3~4時間のシェルタービバーク
 で本戦は進むことを考えています。

*標高2000m以上の露営経験(10泊)については、20歳から登山を始めて昨年まで
 82泊ありますが、6年前に子供が生まれてから昨年までは環境が変わってブランクと
 なっていたため、今年改めて露営経験も重ねています(今年の標高2000m以上の露営は
 現在7泊。昔の記録もありますが、今年の記録として10泊するつもりです)。
 
 










南アルプスは北アルプス等に比べると、やはり人は少なめと感じました。塩見岳、赤石岳、聖岳などの名が知れた山々は、やはりその大きさもあるのか超えるのに時間を要します。それでもコータイムの半分~7割くらいのスピードで通過継続できたので、ペースとしてはよかったと思います。途中、リタイヤされていると思われる中高年の方々ともそれなりにすれ違いましたが、そうした年になって南アルプス南部のような人の少なめな山域に入られていることに感銘しました。

3日目は光岳まで行って茶臼小屋まで戻る予定でしたが台風並みの強風が吹き荒れており、さらに前日が高山裏小屋キャンプ地泊で未踏の荒川岳を深夜に越えるのは滑落の危険性もあったことから、TJARルートとなっていない光岳の部分については割愛しました。私は25年前くらいから10年前くらいまでの間に日本アルプスのほとんどを歩きましたが、赤石、聖岳、光岳のみは未踏区間で、時間的になかなか機会に恵まれなかった赤石、聖岳を登頂できたことにも喜びを感じます。それも単独なので、「自分の脚で登った」実感があります。

今回の山行でも、深夜行動がありましたが(TJAR並みの行程で予定どおりに行くには、深夜をまたいですぐに出発しないと次の予定地に行けない)、レースのようにスタッフや応援者は山中に皆無の中、夜間は熊鈴を自分の手で直に持って常に鳴らし続け、一歩一歩を確実に慎重にストックも駆使しながら、かつ夜間であってもCT70%前後でスピーディに進めました(日中は5~7割)。15~25年前に山を毎週のように歩いていた時期があったからこそ、今回こうした活動ができたのだと思います。登山という経験が重要な性質を持つ特殊スポーツ上、経験の上に立っていないと今回のような行動はいきなりはできないと改めて感じました。

そのような意味で、レースとは異なる環境で自己責任でのプライベート山行のため、それだけ普段の山の様子に近い山々を進めたといえると思います。夜間の単独行動は一般的な登山では普通はタブーに近いものがありますが、私自身はTJAR出場・完走の目的があって山に入っていたので、今回のような深夜活動はいたしかたがなかったと思います。

ただ、山は一歩間違えば遭難につながるので、「山は自己責任」という自覚のもと、それまで登山経験があまりない方がいきなりトレラン経験のみで今回のような深夜行動を実行すれば、特に危険個所を通過する際に(実際には危険箇所でないところで気を緩めて起こる事故も多いが)取り返しのつかない結果に至るという厳しさが登山にはあると思います。

TJARは魅力あるレースですが、登山の範疇や常識をかなり超えていると、20歳からもうすぐ47歳となる現在となるまで登山をプライベートでやってきた自分としては感じます。無事に日本海から太平洋までTJARルートを単独で全踏破して家族のもとに帰ってこられたことに安堵しておりますし、こうした活動をすることを理解してくれた家族の理解、およびその時間をつくれた自分自身の職場のにも大きく感謝したいと思います。

今回はあくまで試走での全踏破ですので、家族が与えてくれた感謝に対する思いとして実際に本戦出場も果たし完走することが、自分自身の使命と思っています。今年6歳、4歳となった息子たちにとっても、幼少期のよき刺激を与えられるよう、さらに職業人としても人の鏡になれるよう、今後も登山も通じて邁進していきたいと思います。

装備

FP25(ザック)、ストックシェルター、エスケイプヴィヴィ、ブラックダイヤモンドストック、カルドラド(靴)、プロテクトJ1、EPIガス、小コッヘル、食糧(アルファ米、乾燥カレー、チキンラーメン、パウダーアクエリアス、カロリーメイト3箱分の中身、ジェル3)、ハイドレーション、ヤッケ(上下)、防寒具(薄いセーター)、手袋(ブラックダイヤモンド)、エアリアマップ(北岳・甲斐駒、塩見・赤石・聖)、地形図(山渓オンライン)、シルバーコンパス、ヘッドライト(本体1、予備1、ハンド1)、予備電池、スマホ充電器(家のPCで充電し、山中でもスマホを充電できるもの)、山と道マット、赤色灯、反射板、筆記用具、
お金(袋に入れて携行)

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