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第25回 日本山岳耐久レース(ハセツネCUP) レースレポート Vol.2 女子トップ選手編ー女子最速記録更新に挑んだ高村貴子が2連覇達成!

2017.10.31

写真=下山展弘・小野孝行 取材・文=一瀬立子(MtSN)

10月8〜9日、東京都あきる市で「第25回 日本山岳耐久レース(ハセツネCUP)」が開催された。レースレポートVol.2では、女子トップ選手のレースの模様をお伝えする。

今年は例年になく気温が高く、まるで夏のような気候となり、厳しいレース展開が予想された。
女子トップ選手では、2015年に初出場で3位、2016年に初優勝を果たした高村貴子が注目を集めた。2017年、高村はさらに高い目標を掲げていた。それは、2008年に桜井教美が出した女子最速記録、8時間54分7秒を更新することだった。

 


昨年の優勝CUPを返還する高村貴子

 

スタートとともに女子トップに躍り出たのは、高村貴子だった。

約7㎞地点の入山峠では、男子の中でも上位で通過。昨年の高村の通過時間よりもかなり速かったため、少し気を抜いている間に高村が通過してしまい、声をかけることができなかったほどだ。このとき、高村が本気で女子最速記録を更新しようとしていると感じた。

 


女子1位で入山峠を通過する高村貴子

 

入山峠(約7㎞地点)を高村に次いで通過したのは大石由美子、星野 緑というベテランランナー、さらに、昨年から中部地方のレースを中心に頭角を表わしてきた福地綾乃だった。福地は今年、「北丹沢12時間山岳耐久レース」で優勝、また、「IAUトレイル世界選手権」に日本代表選手として出場するなど注目の女子選手だ。

高村の優勝を脅かす実力を持つ大石は、残念ながら風邪による体調不良を押して出場していたため、途中リタイアとなった。ベテランの星野と新星の福地が高村を追うレース展開となった。

 


入山峠を女子2位で通過する大石由美子。残念ながらリタイアとなった

 


入山峠を女子3位で通過する星野 緑。2016年は「ハセツネCUP」 女子2位にの実力者

 


星野に続き、女子4位で通過する福地綾乃

 

第一関門の浅間峠(21㎞地点)は、高村が2時間42分41秒と女子2位の星野に26分もの差をつけて、圧倒的なスピードで通過。次いで、星野、福地、浅原かおり、岩村聖華、吉田広美、渡邉ゆかりが高村を追った。

第二関門の月夜見第2駐車場(42㎞地点)は、高村が5時間24分22秒通過。2位には福地が上がってきていたが、1位の高村には40分もの差をつけられていた。この地点での桜井の最速記録は、5時間23分33秒。高村は、最速記録にわずか50秒遅れで第二関門を通過した。高温多湿という選手にとっては厳しい気候条件の中で、高村は大健闘していた。

第三関門の長尾平(58㎞地点)は、高村が7時間51分51秒で通過。第二関門以降ペースが落ちた原因は、月夜見第2駐車場以降ガスが発生し視界が悪くなり、スピードが出しきれないからだった。また、高村は月夜見第2駐車場以降、腹痛が生じていた。高温多湿の中でのレースで、脱水症状、足が攣る、その他の体調不良を起こした選手が目立った今レース。高村も同様に体調不良を起こしていた。

約59㎞地点の御岳神社付近を通過したのは、1位高村、2位福地、3位星野、4位浅原、5位吉田、6位渡邉だった。この時点で高村は2位の福地に50分もの差を付け、2連覇は間違いなかった。しかし、後続選手との正確なタイム差を知らない高村は、とにかく最速記録更新をめざして走ったという。

 


御岳神社付近を女子1位で通過する高村。腹痛をかかえながらも1位を死守

 


2位  福地綾乃

 


3位 星野 緑

 


4位 浅原かおり

 


5位 吉田広美

 


​6位 渡邉ゆかり
 
 

次ページでは、女子優勝は高村貴子! 2連覇達成!」へつづく

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