MtSN

登録

ハイテクハーフマラソンでトップ選手に聞いた、山での走力アップに有効な冬場のトレーニングとは?

2018.01.31

1月14日(日)、東京・荒川河川敷で「ハイテクハーフマラソン」が開催された。ロードランナーで、スカイランナーでもある小川ミーナさんの呼びかけで、松本 大、上田瑠偉、東 徹、星野和昭、吉住友里、福島 舞ら、スカイランニングのトップ選手たちが「ハイテクハーフマラソン」に出場した。会場でトップ選手たちに冬場のトレーニングについて質問した。

写真・文=一瀬立子(MtSN)

 

陸上競技出身の上田瑠偉さん(写真左から2番目)は、残念ながら風邪のためレースは欠場した。
上田さんに普段のトレーニングについて聞いてみると、陸上トレーニングがベースだそうだ。普段はロードランで10㎞~20㎞をジョグ。トラックでインターバルやペース走をポイント練習として毎週1~2回。山でのトレーニングは週に1~2回と意外と少ない。今年からはもっとトレーニングに集中できるそうだ。陸上出身の上田さんにとっては、ロード練習のほうが自分の今のコンディションがわかりやすいとのこと。1年を通してロードやトラックでランナーとしての基礎を固めているのが上田さんの強さのヒミツだ。

 


左から星野和昭、上田瑠偉、松本 大、福島 舞、吉住友里、東 徹

 

福島 舞さんのトレイルランデビューレースは、2010年に出場した「OSJ ONTAKE100(100㎞)だというから驚きだ。もともとの身体能力の高さを感じる。「OSJ ONTAKE100」出場後にトレイルランにハマった舞さんは、走ることが生活の一部になっている。平日は毎日自宅から職場まで10㎞を通勤ラン。日によって、仕事後に皇居でインターバル走などもする。週末は山へ走りに行く。1週間ほとんど毎日走っている。また、普段から階段を見たら「階段だ、ラッキー!」と思い、エスカレーターは使わないそうだ。自宅は5階だが、あえてエスカレーターのない物件を選び、毎日階段を上り下りしているという徹底ぶり。華やかな印象とは違って、かなりストイックなランナーだ。

「ロードランをするようになって、トレイルでもスピードが出せるようになって、距離が稼げるようになったので良かったです!」という舞さん。トレイルを快適に速く走る上で、ロードランは有効なようだ。

 


ハーフマラソンの自己ベストを2分も更新した福島 舞

 

東 徹さんは長年マラソンに取り組んでいる、ロードランをメインにしているランナーだ。3月には「琵琶湖マラソン」を控えている。目標タイムは2時間22~23分だそうだ。
マラソンレース前は、レース1ヵ月前まで鍛えて、レース前1ヵ月間はトレーニングの量を落として調整をしていくそうだ。普段のトレーニングは、距離走、ペース走などを行ない、月間走行距離は600㎞ほどだという。練習は毎日仕事後、また週末だそうで、走る環境は一般の忙しい社会人と同じだ。

「今年は5月くらいから山を走ることにシフトしていきます。9月のスカイランニング世界選手権では、日本代表選手として、世界のトップ選手たちと上位争いができるような走りをしたいです。山を走るようになって、走りのバランスが崩れにくくなったし、走ることに必要な筋肉がバランスよくついてきたので、年齢を重ねてもトップ選手として競技ができていると思っています」と話す東さん。東さんの場合、山を走ることでロードランにいい影響が出ているようだ。

 


東は残念ながら故障中で、全力の走りは見られなかった

 

星野和昭さんは、もともと陸上競技をやっていたので、普段からロード練習をしているそうだ。平日はロード練習、週末は山練。ロード練は、ジョグ、インターバル、ペース走などをして変化をつけている。また、ブラインドランナーの併走をする活動でもロードを走っているそうだ。星野さんはスキーも本格的に取り組み、レースに出場している。36歳になり、最近は以前よりも疲労が抜けにくいと感じるようになったそうだ。疲労を抜くためにいろいろと試して見出した対策は、ひとつのスポーツだけをがっつりやらないこと。1年を通していろいろなスポーツをして体力や筋力をつけ、故障なく、疲労がたまりにくいトレーニングをしていくといい考え、実践しているところだそうだ。

 


トップスカイランナー中で、最も速くゴールした星野

 

もともとロードランナーの吉住友里さんは、毎日のように朝と夕方にロードランをする。もうすっかり習慣になっているそうだ。その他に、山を走り、低酸素室で傾斜をつけたトレッドミルで走る。月間走行距離は700㎞ほど。まさに走ることが中心の生活を送っている。

理学療法士として働いていた吉住さんは、体の仕組みをよく理解している。走った後の体のケアもこまめにして、その日の疲労をその日に抜くようにしているとのこと。ストイックな毎日を支えているのが、お母さんが作るバランスのよい食事だそうだ。トレーニング、疲労抜き、栄養摂取の好い循環で、吉住さんは強くなっているのだ。

 


バーティカルの女王、吉住も参戦

 

日本におけるスカイランニングの第一人者、松本 大さんは、ロードランの習慣がない。冬場はスキーを楽しむくらいでトレーニングはしない。雪解けとともに山を走り始めるそうで、なんだか野生動物のようだ。冬場は少し太って、体を休めたほうがシーズン入りしてからがんばれるそうだ。急峻な山を駆け抜けるスカイランニングはそれだけハードな競技なのだろう。
全く練習なしで出場した今レースだったが、1時間21分でフィニッシュした松本さん。やはりスカイランニングで鍛えた走力、心肺機能が優れていることを感じた。

 


ロードランはほとんどしないという、スカイランナー・松本 大

 

トップスカイランナーといっても、トレーニングは人それぞれだったが、ロードランをトレーニングのベースにしているトップ選手が多いことがわかった。本格的なトレイルシーズンに入る前にロードランで走力のベースアップをしておけば、トレイルをもっと楽しく、速く、快適に走れるようになるかもしれない。

 

やっぱりロードも速い! トップスカイランナーのハイテクハーフマラソンの記録
星野和昭 1:17:42
東 徹 1:21:56(※故障中の記録)
松本 大 1:21:57
福島 舞 1:21:59
吉住友里 1:22:05

 

 

 

関連ニュース

レース直前の5週間、勝つために山田琢也がしたこと
信越五岳110㎞を制した山田琢也選手。今回は直前の5週間、トレーニングとコンディショニングを徹底した。そのノウハウを大公開!
アーチでインソールは変わる!
インソールを足のアーチの高さにあわせると、より速くなる! より強くなる! 3週類のアーチの高さから選べるインソール、シダスから登場!
ロードランシューズも〝時〟によって「履き分け」を
ブルックス「ゴースト10」は硬いアスファルトでの走りでも路面からの衝撃の強弱に合わせた吸収力と反発力を発揮し、膝への負担を和らげてくれる。
CEPソックスで走りが変わる!
最高級の品質と機能性を誇るCEPのソックス。着圧機能、アーチサポート、メディコンプレッションなどソックスから走りを進化させる!
過去の記事を見る
MtSNが過去に掲載した注目の特集・連載記事のアーカイブ。ニュース記事のインデックスとしてご利用ください。
トレイルランPRニュース
イチ押しの大会や、最新のギアやサプリなどの注目情報はこちら!