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2017 TRランキング女子総合1位 インタビューVol.6  ~吉住友里、バーティカルで世界一へ~

2018.03.02

2017年 TR年間ランキング1位に輝いた皆さんに、2017年の総括や今シーズンの抱負、目標などをインタビューしました。第6弾は女子総合1位の吉住友里さんです。

写真・文=一瀬立子(MtSN)

2017年を振り返っていただけますか

2016年はトレイルランを始めてまだ2年目で、いろいろなレースに挑戦して、いい結果を出すことができて、自分でもビックリしました。17年はより結果にこだわって、バーティカルに照準を当てたトレーニングをしてきました。

その結果、5月にスペインで開催された「トランスバルカニア・バーティカルキロメーター」で優勝できました。それから、Zao Skyrunningで優勝して、アジアチャンピオンになって。その他の国内レースでもすべて優勝して、バーティカルに特化したトレーニングをしてきた結果が出たと思っています。

 


OCC参戦から帰国して2日後には現地に入り、Zao Skyrunningのバーティカルで優勝

 

OCC(UTMBのレースカテゴリーの一つ、距離56㎞ /累積標高差3500m)には、力試しみたいな感じで出ました。バーティカルのトレーニングに集中していたので、OCCの準備は特にしませんでした。なのに、4位に入賞して本当にビックリしました!

レース中は雨と雪が降って、寒さに強くない私には不利な天候でした。でも、レース展開を思い出すと、ちゃんとOCC用のトレーニングをしたら、もっと上位にいけるって思います。次に出る時はしっかり準備をして、3位以内に入りたいです。

 


2017年 、OCCで女子4位入賞という快挙を達成した(写真提供=吉住友里)
 

2018年に思い描く展望

今年は2年に一度しかない「スカイランニング世界選手権」が、9月にイギリスで開催されるのですが、私は日本代表としてバーティカルに出場します。世界から速い選手たちが集まってくるので、優勝するのは簡単なことではないんですけど、できるだけ表彰台の高いところに登りたいです。

トレーニングは、今年もバーティカルに特化した内容で取り組んでいます。しんどい時もありますけど、努力すれば結果が出るので、「トレーニングが嫌だな」と思うことはないです。自分がやりたいことに向かっているので、むしろ「人の倍は努力しよう!」って思います。

毎日、朝と夕方にロードランをします。これはもう習慣になっていて、しないと気持ち悪い感じです。その他に、自宅から割と近いところにある生駒山は3㎞で500mくらい登れるので、そこを3往復する練習をしています。それから、大阪にある針中野フィジカルケアという治療院に、傾斜を最大50%までつけられるトレッドミルがあって、低酸素トレー二ングができる機器を装着して、そのトレッドミルで定期的に走っています。月間走行距離は700㎞くらいです。

私は体重の軽さと心肺能力の高さがバーティカル向きなんですけど、筋力があまりないんです。筋力がないと瞬発力が出せないので、今年の1月~3月は針中野フィジカルケアの郷田先生の指導のもと、肉体改造に取り組んでいます。筋力がもっとつけば、より登りでパワーが出せるようになるはずです。それから、体の使い方をより良くするためにピラティスも取り入れ始めました。

去年は、たくさんのレースに出場しましたし、理学療法士の仕事から一旦離れて、自分でランニング講習会を始めました。おかげさまで沢山の方に参加していただき、いろいろな地方に講師として呼んでいただいたりして、とても楽しかったのですが、スケジュールがタイト過ぎたようで疲れ気味でした。今年は少し仕事のペースを落として、トレーニングと休養の時間をしっかり取りたいと思っています。

2019年には、スカイランニングワールドシリーズに6戦以上出場して、バーティカルのワールドチャンピオンになりたいです。

 


身長143cmと小柄な吉住だが、ストイックなトレーニングを積み重ね、バーティカルでメキメキと力を上げている

 

勝つための秘訣とは

マイナスなことは考えない。勝つイメージしかしない。海外のレースに行くと、自分よりも体格の大きい、パワーのありそうな選手ばかりです。でも、相手と自分を比べても仕方ない。周りのことは考えず、自分を出し切ることに集中します。

それから、トレーニングは常に自分を分析するところから始めます。これは理学療法士の仕事で培ったものです。現状を把握して、それをどう向上させるかを考えて、トレーニングメニューも変えていきます。

走った後の体のケアもこまめにして、その日の疲労をその日に抜くように、故障しないように気をつけています。それから、料理上手な母が栄養バランスの良い食事を作ってくれるので、食事が私の力になっています。母にはとても感謝しています。

 


大阪から蔵王まで応援に駆けつけた吉住の両親。なんでも話し合える仲良し家族だ

 

■2018年の自分に一言

「あわてず、あせらず、あきらめず」。
宮川花子師匠にいただいた言葉です。私はご縁があって、2015年から宮川大助・花子師匠が結成した吉本興業のマラソンチーム「吉本ナショナルDreams」に所属しています。大助・花子師匠には、いつも娘のように応援していただいていて、本当に感謝しています。この言葉を忘れずにコツコツと努力していこうと思います。

 

《吉住友里 2017年の戦績》
トランスバルカ二ア・バーティカルキロメーター 優勝
OCC(56㎞) 4位
上田バーティカルレース 優勝
たかやしろバーティカルキロメーター 優勝
SKYRUNNER JAPAN SERIES びわ湖バレイ 優勝
富士登山競走(山頂コース) 優勝
Zao Skyrunning (バーティカル) 優勝
若狭路トレイルラン(43㎞) 優勝
MT.AWA VERTICAL KILOMETER® 優勝
尾瀬岩鞍バーティカルキロメーター 優勝

 

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