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「第20回 青梅高水山トレイルランレースレポート」 〜TRAIL OPEN AIR DEMOと同時開催で生まれる良い循環

2018.05.07

写真・文=一瀬立子(MtSN)

4月1日、「第20回 青梅高水山トレイルラン」が東京・青梅市で開催された。トレイルシーズンの幕開けを感じさせる爽やかな気候の中、約1200人のランナーが春の青梅の山を駆け抜けた。

 


スタート前に恒例のエアロビでウォーミングアップ

 


今年は永山公園総合運動場からスタート

 

20回も開催しているトレイルレースは全国でも珍しい。日本山岳耐久レース(ハセツネCUP)でも、今年で26回目の開催だ。そこで、大会主催者であるKFCトライラスロンクラブの代表、大西喜代一さんにお話を伺った。

 


KFCトライアスロンクラブ代表の大西喜代一さん。66歳とは思えないエネルギッシュな活動ぶりを見せていた

 

⬛️青梅高水山トレイルランはトレイルレースのはしり

Q.大西さん、第20回大会を迎えてどうですか?

A.20年前は日本には山を走るスポーツがまだなく、”トレイルランニング”という言葉はありませんでした。この大会も最初は「青梅高水山山岳マラソン」という名称でした。

もともとトライアスロンのトレーニングに使っていたコースを紹介したいと思い、レースを始めました。当時は、ハセツネCUPは荷物を背負って山を歩くスタイルの山岳耐久レースでしたから、誰でも気軽に出場できる山を走るレースとしては、「青梅高水山トレイルラン」ははしりでしたね。

最初は100人ほどしか参加者がいませんでした。3〜4年と続けるうちに徐々に参加者が増えていきました。今では毎年2種目合わせて1600人ほどのエントリーがあり、約1200人ほどの選手が出場しています。KFCトライアスロンクラブとしては、年間9本のレースを開催していますが、自治体から依頼を受けてレース運営を手伝っているレースが多いんです。でも、青梅高水山トレイルランは全てを自分のところで運営しているので、特に思い入れが強いですね。コースはチームメンバーで何度もチェックして、滑落が予想されるところにはネットを張って、事故の予防をしています。また、このコースは走れるコースなので、スピードを出して転倒して、手にケガをする人が続出するので、手袋の着用を義務付けています」。

 


30㎞コースのトップ集団の様子。スタート後、しばらく登りが続くが、力強く駆け抜けていった

 

「KFCトライアスロンクラブでは、トレイルランだけでなく、トライアスロンやマウンテンバイクのレースも運営していて、海外でのレースも手がけています。今、66歳なので、だんだん海外のレースはやれなくなるかもしれないですが、国内のレースはまだまだ続けていこうと思っています。今年は青梅高水山トレイルランが20回記念大会ということで、会場にTRAIL OPEN AIR DEMO(以下、TOAD)を併設してお祭りみたいな雰囲気にしました。このスタイルが好評だったので、来年もぜTOADを同時開催したいと思っています」

 

トレイルレースとギアイベントの同時開催で生まれるいい循環

毎年トレイルシーズンの幕開けを感じさせる4月初めに開催されることもあり、東京近郊のトレイルランビギナーは、この大会がデビュー戦という人も少なくないのではないだろうか。
今年も30kmコース、15kmコース合わせて1560人ほどのエントリーがあった。

 


15㎞コースではトレイルランビギナーらしき姿がよく見られた。トレイルランを始める人が増えるのは喜ばしいことだ

 

ここ数年東京あきる野市で同時期に開催される「ハセツネ30K」も大変人気の高いレースだが、多くの参加者が10月に開催される「日本山岳耐久レース(ハセツネCUP)の出場権を得るために出場していることもあって、ハセツネ30Kのほうが競技性の高さを感じさせる雰囲気が漂っている。
青梅のほうは、ゆったりとした印象で、春のトレイルレースを楽しもうとしている参加者の雰囲気が感じられる。今年は20回記念大会ということもあり、大会併設イベントとして、TOADが2日間にわたり開催された。山桜が咲くなか、トレイルランやアウドドアブランド、地元の飲食店など70ブースが出店し、大会と一体となって、”春のトレイルフェスティバル”のようだった。

 


都心からのアクセスがいいこともあり、レースには30数人もの外国人選手が参加した

 


満開の桜のもと、ゆったりとTOADを楽しむレース参加者たち

 


レース会場の隣の広いスペースに多くのブースが出展し、来場者は目当てにブースに立ち寄って楽しんでいた

 

トレイルランのギアを手にとって試すことができ、複数のブランドの商品を比較することができるので、大会に参加するトレイルラン初心者にとってはギアの知識を深めるいい機会になり、ギアに詳しい人にとっては今年の新作ギアのチェックになる。また、会場からすぐにトレイルに入っていける立地を生かし、各ブランドによる様々なイベントが開催され、レースに出ない人にとっても楽しさ溢れるイベントになっていた。

 


TOADの出展者たちもトレイル駅伝に参加。出展者も楽しそうなのがTOADのいいところ

 


ザックやシューズなどを実際にフィールドで試すことができる

 


各ブランドの担当者が丁寧にギアの説明をしてくれる

 

今後も日本各地でこうしたギアイベントを併設したレースを開催することで、トレイルラン界全体が盛り上がっているのではないだろうか。トレイルランナーの層を拡大させていく面で、やはり「楽しさ」、「入りやすさ」が大切だと思う。青梅高水山トレイルランはそのいいモデルケースであるように思う。

 

「第20回 青梅高水山トレイルラン」リザルト

ランナーの写真300枚を一挙公開! 「第20回 青梅高水山トレイルラン」フォトアルバム

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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