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星野由香理、宮崎喜美乃、矢田夕子が語った! MtSN主催「UTMF2018 女子トップ選手報告会」レポート

2018.07.04

取材・文=中島英摩 写真=一瀬立子(MtSN)

 

2018年4月27日午後、スタート会場の「こどもの国」は熱気に溢れていた。その様子を、薄暗い雲間から日本最高峰・富士山が見下ろしていた。

大歓声と共に大きなゲートをランナー達が駆け抜けていく。2年ぶりの開催となったウルトラトレイル・マウントフジ (ULTRA-TRAIL Mt.FUJI, UTMF)。

全長169㎞を最長で3日間走り続けた約1500人のランナーの最前線で、激戦を繰り広げた女性たち。そこにはどんなドラマがあったのだろうか。

 


 

UTMF2018から1カ月半後の6月11日、東京・神保町で、MtSN主催の「UTMF2018 女子トップ選手報告会」が行なわれた。受付開始前から開場待ちの人が出るほどの熱い期待のなか、超満員にてイベントが始まった。それもそのはず、この日のゲストスピーカーは星野由香理さん、宮崎喜美乃さん、矢田夕子さん。UTMFの女子上位争いを盛り上げたホットな3人。男女ともに注目の的であることは言うまでもないだろう。

テーマはもちろん、UTMF。ライバルでありながらも友人である3人。どんなトレーニングを積み、どんな戦略を立て、レースでは一体何が起こったのか。そのすべてを語ってもらった。

 

 


最初は、3人の中で最も“UTMF歴”の長い星野由香理さんのお話からスタート。

 

◆星野由香理さん

 

由香理さんが初めてUTMFに出場したのは2013年。初めての100マイルはとにかく未知の世界。わかっているのは「たぶんとんでもなくキツイ」ということ。想像もできない困難を乗り越えるため、例えば横断歩道と歩道橋があれば歩道橋を選ぶ、といったふうに「日々の生活の中でも『つらいほうを選択』することを意識していた」という。結果は33時間13分58秒で完走、女子13位。優勝者とのタイム差は8時間半超だった。

2014年、2回目のUTMFへの挑戦までの間は、フルマラソン“サブスリー”達成に真剣に取り組んだ。なんとこの頃「まだちゃんとしたGPSウォッチを持っていなかったんです」なんていうこぼれ話も(!)。そうして、ロードのトレーニングをメインに長距離・長時間を走り込んだ2014年は、1つ順位を上げて12位で終えた。トップとの差は8時間59分。「なかなか詰まらないこの差をどうやって埋めれば、女子表彰台に上がることができるのだろうか」。

 

 


2015年は、「表彰台」という明確な目標を掲げて取り組んだ由香理さん。毎月トレイルレースに出場し、レース翌日も走るというセット練を導入。体力づくりはもちろんのこと、つらい時でも「まだ動ける」「まだ走れる」と思うことのできるメンタル強化に取り組んだ。その結果、タイムも順位も大幅にUP! 初めて30時間を切り、29時間08分18秒、女子6位での完走となった。

「3回目でやっと自信が生まれました。感覚が掴めた! これから100マイルで闘っていけそうだ! と思っていたところだったんです、が……」

2016年UTMF、多くの選手が泣き崩れる様子を記憶している人もいるだろう。由香理さんやたくさんの選手が努力を積み上げて挑んだ大会は、悪天候を前にやむなく短縮コースに。49㎞地点に設けられた臨時フィニッシュゲートを6位でくぐり、表彰台の下で絶望感に打ちひしがれた。

 

 

それから2年後の今年。由香理さんにとって5回目の100マイルレースだ。コースレイアウトが変わり、ロードや林道区間が増えたことから、再びロードを長く走る練習を積むことにしたという。もうひとつ、過去の戦歴を見ると明らかな問題があった。それはエイドの滞在時間! 「第1回ではなんと最長で35分も休んでいたんですよ」。表彰台に近づくには、これをなんとかしなければ!

 


前ポケットに入れる2本のボトルはエネルギーと水。エイドでは、事前に用意してもらったボトルを交換するだけ。その間に事前に用意されている補給を手早く摂り、ゴミを出す。これに徹したことで、すべてのエイドがほぼ計画通り。なんとエイド滞在時間はトータルでわずか40分! 女子総合4位、念願の表彰台へ上ることができたのだ。

「トップとの差は詰まってきています。まだまだ課題はある。まだ上をめざせると思っています」

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