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渡邊千春さんと安達太良山を走り、山をきれいに! 「Adatara Trash Challenge」体験レポート

2019.06.10

写真・文=一瀬立子

6月8日(土)、福島県の安達太良山で “走るビジネスマン”渡邊千春さんがナビゲーターを務める「Adatara Trash Challenge」が開催された。

 

活気ある街づくりの第一歩としての活動

地元福島県二本松市出身のトレイルランナー・渡邊千春さんが考案したプロジェクトで、持続可能なトレイル利用をめざし、トレイルランナーがハイキングコース上のゴミ拾いをするというものだ。

トレイルを走るだけでなく山のゴミ拾いをすることで、自分たちに楽しみを与えてくれるフィールドに感謝すること、また、トレイルランナーがハイカーと気持ちよく山を共有するために、ハイカーにトレイルランナーのことを理解してもらうという意味合いもある。

渡邊さんは単なる一過性のイベントとしてではなく、震災でダメージを受けた福島県に活気を呼び戻す”街づくり”の活動の手始めとして、「Adatara Trash Challenge」を始めた。山がきれいになればそれで終わりではなく、安達太良山の麓の街に人が集まり、街が発展し、活気づく。渡邊さんはそんなビジョンを持っている。

 


福島、仙台、東京、神戸から集まった参加者。右から3番目が渡邊千春さん

 

東北地方も梅雨入りし、イベント当日は雨に降られてしまったが、安達太良山を知り尽くした渡邊さんにナビゲートしてもらいながら、参加者たちは楽しみながらハイキングコースの清掃をした。

ゴミを拾い出してみると、意外にもあまりゴミは落ちておらず、塩沢登山口からくろがね小屋までのコースはきれいだということがわかった。普段ここを訪れる人々のマナーの良さが感じられた。

しかし、よく見てみると、ゴミはあった。その多くは古いゴミで、土に半分埋まっているような状態になっているものだった。昔人々が山に捨てたゴミが時とともに土に埋もれていってしまったもので、参加者たちはそれを掘り起こして回収した。一見きれいに見えてもよく見れば、まだまだ古いゴミがありそうだ。なんでもそうだが、やってみて初めてわかることがある。

 


何十年も前のジュースの空き缶などの古いゴミが出てきた

 

トレイルランナーは負けず嫌いなところがあるのか、参加者たちは競うようにゴミを集めていた。みんなでゴミを拾えば、ゲーム感覚で楽しくゴミを拾うことができる。


行きは歩いてゴミを拾い、帰りは走って下山

 

トレイルランナーが意識を上げるとき

トレイルランナーは山を走るだけではなく、もうひとつ意識を上げて、コースを、山を守る活動をしていってほしい。そうすることで、トレイルランナーがハイカーに理解されるきっかけにもなると思うし、山というフィールドを深く理解することにつながる。

トレイルランナーがどこでもスピードを上げて気持ちよく山を走っていていいという時代ではもうない。ほとんどハイカーがいないようなコースであれば、スピードを上げて走ることに問題はないと思う。しかし、ハイカーがいるコースを走る上では、”常にハイカーと山を共有している”という意識を持つべきだ。そのためには、山のマナーを守ることが大前提。また、自分たちもコースを守ることに貢献しようという意識を持つことも大切だ。

 


山の清掃をすることで、その山への愛着も増す

 

今後、「Adatara Trash Challenge」のような活動が全国のトレイルラン愛好者の間で広がっていくことを期待する。

イベントでなくとも、いつも走りに行く地元の山を「今日はゴミを見つけたら、拾うぞ」と、自分で“ゴミ拾いデー”を設けるだけで立派な清掃活動になる。少し意識を上げることは難しくないはずだ。「自分のホームの山は自分できれいにする」という意識を持ったトレイルランナーが増えていくだけで、山を、トレイルランナーを取り巻く環境を変えていくことができると思う。


トレイルランナー相馬 剛さんの”Fuji Trailhead”号。渡邊千春さんが引き取り、福島での活動に生かしている

 

イベントでは、くろがね小屋の手前まではゴミを拾いながらを登り、帰りは同じ道を走って下った。ゴミ拾いもトレイルランも楽しめるイベントだった。

ゴミ拾いの後は、このイベントを主催している「mt.inn」で温泉に入り、地元の名物に舌鼓を打って、イベントは終了した。実に気持ちのいい1日の過ごし方だった。 

 


名物のソースかつ丼はボリューム満点でおいしい!

 

二本松市の岳温泉にある「mt.inn」は、温泉旅館をリノベーションして生まれた施設で、“アクティビティ好きのための温泉宿”として、2019年7月1日にグランドオープンする。「mt.inn」は、安達太良山の麓にあるので、登山、トレイルラン、沢登りなどのマウンテンスポーツをはじめ、クライミングやファットバイクなどさまざまなアクティビティを楽しむための拠点にすることができる。宿泊はもちろん、日帰り温泉施設としても利用できるので、アクティビティ好きには便利な施設だ。
震災後、元気をなくしていた岳温泉はアウトドアスポーツの街として活気を取り戻しつつある。


2019年7月1日にグランドオープンをする「mt.inn」のエントランス

「mt.inn」のロビー。オープン時にはアウトドアギアの販売コーナーもできる

 

渡邊千春さんがナビゲーターを務める「Adatara Trash Challenge」は、6月〜11月まで毎月1回開催される。今後、有名トレイルランナーがスペシャルゲストとして参加することもあるそうだ。
次回開催の予定は以下の通り。ゴミ拾いもトレイルランも楽しめるこのイベント、ぜひ体験してみてほしい。

 


新緑が美しい安達太良山を進む

 

「Adatara TRASH Challenge」開催情報

▼7月13日 https://www.facebook.com/events/1114898371967107/?event_time_id=1114898381967106?ti=icl

▼8月25日 https://www.facebook.com/events/1114898371967107/?event_time_id=1114898378633773?ti=icl

※9月、10月、11月の開催日程は未定

 

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