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マウンテン・トライアスロン『Dynastar X3 』in France レポート

2019.08.20


スポーツの大会には「競う」や「挑む」だけではなく、「ニュアンス(意味)」という要素もある。そのことを毎春感じさせてくれるのが、2019年で7回目の開催となる『Dynastar(ディナスター)X3』。冬のスポーツから夏のスポーツへのバトンタッチを楽しく、そして美しく魅せてくれる大会のひとつだ。

この大会が開催されるのは、フランスの高級スノーリゾートとして名高いCourchevel(クールシュベル)。2019年4月に行われたレースの模様を、フランス・メリベル在住のライター、祐天寺りえさんのレポートで紹介しよう。



クールシュベルはパリから600km。スイス・ジュネーブから150km。
イタリア国境に近い高級スノーリゾート
 

トライアスロンといえば「水泳→ロードバイク→マラソン」という3種目の組み合わせだが、それをマウンテン・トライアスロンとして「ロードバイク・ヒルクライム→雪上トレイル→山岳スキー・ヴァーチカル」にアレンジしたのがこのレース。参加はSolo(1人で3種目)、Trio(3人1組・男子のみ・女子のみ・男女ミックス)の4つのスタイルから選べる。
 

レースのスタートは朝10時。スキー場へのアクセス道路の途中、標高830m地点からロードバイクのヒルクライムで始まる。バイクジャージに身を包んだ約500人の選手が一斉にスタートし、標高1760mまで距離13.9km、標高差930mをいっきにかけ登る。
 


Trio(3人1組)チームは、ロードバイク種目に元ツールドフランスの選手が立つことも多い。
標高1760mまで、標高差930mを本気のヒルクライムでかけ上る!

 


途中、アルベールビルオリンピックの会場にもなったスキージャンプ台の横も通る
 



スキー場である標高1760m地点では雪の上を自転車を担いで脚で登る。
まだ雪が残るゲレンデに並ぶ500台以上のロードバイクは壮観!

(2019年のロードバイク区間トップタイム)
男子:42分27秒  女子:49分41秒

 

自転車でゴールした後は、標高1760m地点のスキー場(つまりズボズボの春雪の斜面)を走る。スタート/ゴール地点は同じだが森の中も走るので標高差は180m。走行距離6.3km。

(2019年 雪上ラン区間のトップタイム)
男子:23分40秒 女子:28分23秒


そしてそこから最後の種目、山岳スキー・ヴァーティカルに挑む。スタート地点は標高1760m。ゴール地点は標高2710m。標高差950m、距離4.8km。Solo(1人)で上位を狙う場合、問われるのは、なんといってもクイック・チェンジのスピード。1分30秒以内で自転車シューズからトレイルランシューズに履き替えたり、トレイルランシューズからスキーブーツへの履き替えに挑む。
 


3種目それぞれに使う道具やシューズが異なるので、用具チェンジのスピードは
重要なタクティクス。気持ちを入れ替えて、さあ頑張ろう!


山スキーのウエアの人はTrio(3人1組)での参加と一目でわかる



Solo(1人)の人は自転車→雪上ラン→山岳スキーをひとりでぜんぶこなすから忙しい。
最初の種目のロードバイクウエアのままトレイルを走って山岳スキーもする


(2019年 山岳スキー区間トップタイム)
43分33秒(男子)50分31秒(女子)

 

Trio(3人1組)の自転車&トレイル走者の参加費には山頂までのゴンドラ2本分の往復が含まれているので、自分の出番が終わり次第、ゴンドラに乗りこみ、山頂(標高2710m地点)で山岳スキーの第3走者の到着を声援とともに待つ。
 

左/Trio(3人1組)の自転車走者はそのままトレイル走者を激励しながら伴走することも多い 
右/最後は3人一緒にゴール!

(2019年3種目トータル・トップタイム)
男子: Solo 2時間4分21秒  Trio 1時間56分32秒
女子: Solo 2時間30分3秒  Trio 2時間13分55秒
男女ミックスTrio: 2時間11分57秒


この大会の魅力はなんといっても冬のスポーツと夏のスポーツのミックス性。自転車、トレイルラン、山岳スキーすべてをやっている人も多く、そういうスポーツ愛好家にとってはミックスというより「あぁ、季節が変わるんだ」という、いわば衣替えのようなスポーツの「チェンジ」を感じさせる、じつに季節感溢れる催しでもある。そんな、季節の移ろいと自分の行動の変わり目を体感させてくれる点が最大の魅力であり、年々人気を高めている理由のひとつでもある。



ロードバイクウエアに山スキーという普段目にすることのない姿は、
観客にとってもなかなかファッショナブルで楽しい
 


 

エントリーは一般から各競技スペシャリストまでさまざま。例えばUTMBの勝者やスカイランニングやトライアスロンの世界チャンピオン。ボート競技のオリンピック金メダリストやマウンテンバイクの世界2位選手、レッド・ブル・ヴァーチカルレースのチャンピオンなどが参戦する。

参加費:Solo (単独)35ユーロ/Trio(3名)105ユーロ ※ゴンドラ乗車料、ランチ込み
エントリー開始 7月1日〜 ※定員600名になり次第、公式エントリー締め切り
2019年エントリー数:Solo 357名/Trio 276名(92組)total 633名
来季開催日:2020年4月19日
 


http://www.courchevelsportsoutdoor.com/
Text&Photo:Rie YUTENJI(祐天寺りえ)
Photo ©Courchevel Sports Out Door

※今季のものではない写真も使用しています。ご了承ください

 

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