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ニューカレドニアは山好きにとっても「天国にいちばん近い島」かも。ウルトラトレイル・ニューカレドニアReport【前編】

2020.01.08

地球温暖化が叫ばれる昨今とはいえ、日本では今、山に入れば氷点下もあたり前です。願わくば温暖なところで、いきいきとまばゆい緑を感じながら走りたい……。その願いを叶えてくれる(であろう)とっておきが、下の写真の「ある島」です。


ここはニューカレドニア! ミネラルウォーターの産地としても有名な「モン・ドール」を登る
 

他ではあまりお目にかかれない“赤褐色の大地”は「ニューカレドニア」の特長のひとつ。ニューカレドニアというと、日本人にとってはビーチリゾートやハネムーンのイメージが強いかもしれませんが、じつは隠れたトレッキング大国という顔もあります。赤土による独特な土壌と南半球に位置するという地理的な要因からか、植生の大半がニューカレドニアのみで見られる固有種で、見たこともないトレイルが広がっているんです。
 



植物はニューカレドニアのみで見られる固有種が多い

 

ニューカレドニア・トレイルフェスティバルなら、山も海も南国の旅もぜんぶ楽しめる


ニューカレドニアはオーストラリアの東に位置し、いわゆるメラネシア地域に属します。総面積は日本の四国ほど。日本からニューカレドニアへのアクセスは、成田空港もしくは関空から直行便で8時間ほど。フランスからニューカレドニアへと向かう便が給油等の目的で日本の空港に立ち寄る関係で毎日何かしらの便が運航しています。ちなみに帰国便は現地の深夜初、早朝帰国となるので、時間を有意義に使えます。



大会公式ホテル「シャトー・ロワイヤル」ロビーフロア、テラスからの眺め


2019年大会より「ウルトラトレイル・ニューカレドニア」は新コースへと生まれ変わりました。フィールドとなったのは島の南部、グラン・スッドと呼ばれる保護エリア。仏政府が管理する国定トレイル「グラン・ランドネ」がルートに含まれます。

時期は6月頭。南半球なので秋口にあたります。都市部の平均気温は25℃ほどと過ごしやすく、標高1000mほどのトレイルは絶好の走りやすさ。世界中でもここでしか見られない植物と、海とを交互に眺めるコースは絶景の一言で、森林限界というわけではないのですが植物の背丈が高くないため、コースの先が見渡せる独特のパノラマビューが待っています。だから走っていてサイコーに気持ちがいい。ただし注意点がひとつ。赤土のパートは土の粒子が細かいためかとても滑りやすく、累積標高差以上のテクニカルさがあります。

 

 


日本からゲストランナーとして参加した福島 舞さんも、この笑顔

 


ワイルドなジープトラックが続くパートも
 


木々の背丈が高くなく、見通しが良い
 


固有種の森を駆け抜ける。コースマーキングは非常に丁寧


参加者の9割以上はニューカレドニアのローカルランナーで、あとはオーストラリアやニュージーランドといった近隣諸国からの参加者もちらほら。日本からも10名弱のランナーがかけつけ、132kmカテゴリーでは竹内 正宏さんが総合3位、丹羽薫さんが女子3位に。また32kmカテゴリーでは福島舞さんが優勝(男女総合でも7位)。
島レースならではの祝祭的な雰囲気とホスピタリティに溢れ、人々は総じてにこやかかつフレンドリー。英語も通じます。日本人ひいきの人も多いため、旅慣れていない人でも過ごしやすいでしょう。

 


丹羽 薫さん(右)が女子3位に。レース翌日夜に仕切り直して開かれるアフターパーティにはぜひ参加したい


最長132kmカテゴリーに関しては制限時間に大きく余裕があるわけではありませんが、その他のカテゴリーは十分にイージーな関門設定になっています。また132kmの完走者にはUTMBやUTMFといったレースのエントリーに必要となるITRAポイントが5ポイント付与されます。72kmカテゴリーは3ポイントです。
主催者のダニエルさん曰く「日本には強いトレイルランナーがたくさんいますよね。でも、トップランナーだけでなく、ニューカレドニアの自然を楽しみたい日本の皆さんに幅広く来てもらいたいです」
 


左がオーガナイザーのダニエルさん。現地のトレイルランニング協会の会長も務める

 

【ニューカレドニア トレイルフェスティバル2020】

日程:2019年5月30〜31日
場所:ニューカレドニア、プリュム
距離:132km/5650mD+、72km/2990mD+、32km/1560mD+、18km、10&5km
制限時間:37.5時間(132km)、24時間(72km)など ※いずれも仮
参加費:未定
アフターパーティ:6月1日夜(2019年実績)
主催:Union des Trailers de Nouvelle-Calédonie  ※Facebook→こちら


【2019年度の最長カテゴリー コース高低図】

2020年度のエントリーは大会公式ページにて、1月8日から募集がスタートしています(仏語でのエントリーのみ。英語でのエントリーはcomig soon)。例年通りであれば直前まで定員に達することはないでしょう。個人でのエントリーもOKですが、日本からはトレイルランニングに強い旅行代理店のフィールズ・オン・アースが大会と提携してツアーを催行しています。大会オフィシャルホテルでの宿泊、エントリー枠が確保され、レース前後のオプショナルツアーの手配もクイック。現地での移動やサポートのことを考えると、このオフィシャルツアーに参加するのもひとつの手でしょう。

梅雨前の日本を飛び出して、ニューカレドニアのトレイルを走りませんか?

 


写真・文:礒村真介(100miler)
協力:ニューカレドニア観光局、エアカラン

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