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【不定期連載】トレラン本を読もうvol.3「アドベンチャーレースに生きる!」

2020.05.25

新型コロナウイルスの影響で、外出自粛を余儀なくされているユーザーに向けたトレラン本紹介企画の第三弾。今回取り上げる本は、田中正人・田中陽希 著「アドベンチャーレースに生きる!」(山と溪谷社)だ。

プロアドベンチャーレースチーム、イーストウィンドのメンバーである田中正人と田中陽希。

田中正人といえば、メンバーが絶えず入れ替わってきたチームの中で20年以上先頭に立ち続けているレジェンドだ。ハセツネの初代優勝者でもあり、2008年のTJARでは5日と10時間で優勝。近年はクレイジージャーニーなどのTV番組で鬼軍曹ぶりを発揮する姿を見た方も多いと思う。

一方の田中陽希。明治大学クロスカントリースキー部の主将を務めたのちにイーストウィンドに加入。以後チームの主力メンバーとして活躍し続けている。NHKでの日本百名山ひと筆書きのチャレンジでお茶の間にも広く知られる人気者になった。

そんな二人の足跡が本書には記されている。その中で、個々の辿ってきた経歴ももちろん面白いのだが、二人がアドベンチャーレースを通じてどのように人間的成長を果たしたのかという部分がとても興味深い。

アドベンチャーレースは男女混成の4人一組でおこなわれる。3日や1週間に及ぶレース期間中、それぞれ睡魔に襲われるタイミングも違うし、そもそもの体力や技量、経験値も違う。
また、複合種目ということもあり、必ずしも自分の得意なジャンルの種目ばかりとは限らない。
万事自分の思い通りにうまくいくことはほぼ100%ないと言える。

極度の眠気や疲労に襲われるなかで、仲間を思いやれなくなったり、自分の弱さを露呈することになる。そんな苦しい状況をチームとしてどのように乗り切るかかが重要になってくる。このようにアドベンチャーレースはフィジカルだけではなく、チームワークや自己の内面との向き合い方などあらゆる要素が問われる競技だ。

正人も陽希も本来自分の性格に難があったり弱い部分があったと振り返っているが、
それがアドベンチャーレースを通してどのように変わっていったのか。是非本書を手に取って探ってほしい。

組織の中で仕事や競技に打ち込んでいる人は学べることもあるだろうし、
何よりコロナで皆が苦しみ、お互いがギスギスしあっている難しい世の中にあって、今読んでほしいテーマである。

本書ではその他、石川弘樹、白石康次郎、白戸太朗をはじめとしたイーストウィンドOBや関係者へのインタビューも収録。(改めて見ると錚々たるメンバーが在籍していたのだとしみじみ…。)

目次は以下のとおりだ。


田中正人・田中陽希 著
『アドベンチャーレースに生きる!』(山と溪谷社)
価格:1300円(税別)

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