MtSN

登録

上州武尊、忍者トレイルランなどが開催中止を発表 一方で各団体から大会開催を目指す動きも

2020.06.02

新型コロナウイルスの影響が引き続きトレイルレースの開催を不透明にさせている。小規模~中規模レースのいくつかが中止や延期の判断をくだすなかで、5/25(月)には上州武尊スカイビュートレイルの中止が発表された。
「依然不安が残る状況下で大会に関わる全ての方の安心と安全を確保する運営が難しい」と発表している。これで信越五岳に続き、1000人以上の規模かつ拘束時間も長いロングレースが中止となった。


上州武尊山スカイビュートレイル(写真は2016年のもの)

関西でも、1000人以上の規模である忍者トレイルランニングレースが中止となった。実行委員長の恵川裕行氏は以下のように述べている。

「レース自体はオープンエリアで行うため選手同士の感染の心配はほとんどないと思われます。しかし、レースのメイン会場であるさるびの温泉に概ね1,300人を超える選手やスタッフが集まる環境は密集、密接について安全を担保することができません。(略)また、本レースは、開催を応援いただく企業様、地域の皆様、行政等々みんなで持続発展できる地域やスポーツ文化を育てることを目標に掲げレースを作っています。そのため、関わる全ての方の現在の状況も考慮しなければなりません。ランナーよがりなものではなく、関わる全ての皆様がレース開催を応援していただける環境が整ったとき、さらに面白いレースを開催させていただければと思います」

一方で大会開催に向けての動きも随所に見られるようになってきた。主な団体としては全国的にシリーズレースを手掛けるOSJや、埼玉県を中心に活動するNPO法人スポーツエイドジャパン、さらに九州のユニバーサルフィールドなどだ。
※ユニバーサルフィールドについては、先日代表の高木氏にインタビュー済み。記事はこちら。

OSJは、直近3月~6月のレースはコロナ禍当初より中止としていた。そして7月のONTAKE 100は9月19日(土)~20日(日)に延期。8月の真昼山地50Kは中止としつつ、9月のOSJ安達太良山トレイルは開催の方向と代表の滝川氏が自身のfacebook上で述べている。MtSNでは、滝川氏についても今後インタビューを敢行予定だ。


OSJは9月以降の大会について現状開催予定

スポーツエイドジャパンは代表理事の館山氏がfacebookページにて『「新型コロナウイルスとの共存」、すなわち、このウイルスの科学的事実をみつめ、過剰に恐れることなく「新たな日常」を構築して前に進まなくてはならないと考えます』との声明を発表。下記の指針に則って今後イベントを開催していくとのことだ(※すでにエントリー受付を完了した大会で、1年後に延期や中止となった大会もいくつかあり)。

(1)社会的ルール(行政の要請、方針、指針、関係機関の方針、意向等)、コースとなっている地域の要望等を踏まえた上で、開催可否等の判断をしていく。
(2)開催する場合は、日本スポーツ協会がスポーツ庁の助言を得て作成した「スポーツイベント再開に向けた感染拡大予防ガイドライン」等を参考に、でき得る限りの感染防止対策を講じて運営にあたる。

スカイランニングに目を移すと、日本スカイランニング協会(JSA)が「スカイランニング等のイベント再開に関する当面の指針」を発表。
レース中の身体的距離に関する推奨規定や、1名ずつのインターバルスタート方式の推奨をはじめ、具体的な内容まで踏み込んだ形で発信されている。


スカイランニングの競技統括団体であるJSA

かなり厳格な指針であるが、「※新型コロナ感染拡大の状況や新たな知見によって、当指針の内容を加除修正していく場合があることを予めご承知おきください。」という注意書きもあり、まずは安全のマージンを最大限取った運用からスタートしていく判断だと思われる。

代表理事の松本大氏は、自身のfacebookページ上で、以下のようにコメントしている。

『もし、今までの形式(常識・ルール・マナー・イメージ)ばかりにこだわれば、今シーズンに残された夏~秋のイベント準備は困難を極め、結果として、アスリートが山岳で切磋琢磨できる機会を全て潰してしまう結果となりかねません。「感染防止」「安全性」という大前提と共に実現すべきなのは、本来の形式へのこだわりか、アスリートが山岳で切磋琢磨する機会か。私はまずは後者の実現を選ぶことに決めました』

『感染拡大防止とイベント再開は水と油の関係であり、誰も分からぬ調合具合ですので、国内外の様々な資料や知見を当たって出した最初の指針であります。今後出されるであろう他スポーツ団体の指針、そして、新たな知見を大いに参考にしていきながら、スカイランニングのスポーツ特性としてよりよい調合方法を探し出していくつもりです』

コロナ禍という誰もが未知の状況において、絶対的な正解が存在しない中で各団体がそれぞれのレース内容や地域の実情に即して最善と思われる判断をくだしている。MtSNでは各団体の指針や判断を追いつつ、主催者に取材を続けていきたい。

最新ニュース

上田瑠偉選手インタビュー
2019年スカイランナー・ワールド・シリーズで、年間チャンピオンに輝いた上田瑠偉選手。現役ランナーたちに伝えたいことを熱い思いと共に語り尽す。
過去の記事を見る
MtSNが過去に掲載した注目の特集・連載記事のアーカイブ。ニュース記事のインデックスとしてご利用ください。
トレイルランPRニュース
イチ押しの大会や、最新のギアやサプリなどの注目情報はこちら!