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チーム「TJAR2014」、PTL参戦記 vol.4(最終回)

2015.10.23

時間が経ってから思うこと…メンバーによる手記

<アマッチ> 
 ゴール直後はさまざまなプレッシャーからの開放、達成感、みんなが喜んでくれたこと、それらが喜びだった。でも今一番思い出すのはゴールシーンでも表彰台でもなく、チームメイトと巡った山々の景色だなあー。去年のUTMBでは触りしか入れなかったアルプスの山々に、まさにどっぷりと浸かりながら旅をできたのが一番の思い出になっている。 気の合うチームメイトと巡り、楽しめたことが自分の一番の財産となった。 また、何回でも行きたいなあー。でも違う山にも行きたいし…。
 最後に、出走直前の自分のFBに「TJARではゴールの先に素晴らしい出会いと大きな満足があった、チーム戦ではなにが違うのか確かめてみたい」と書いた。今の率直な気持ちとしては、「PTLのゴールの先には更なる可能性があった」と思う。悪天候や経験不足から苦難・困難の連続の末にゴールにたどり着いたTJAR。それに比べ、今回のPTLでは経験も積み、天候に恵まれ、なによりチーム戦だったこともあり心身ともに余裕を持ってゴールすることができた。 そして「チームでできるなら個人でもできるはず」「信頼できるチームメイトとチームを組めばもっと大きなチャレンジも達成できる」という自信につながったと思える。個人的にもチームとしても限界はまだ先にあり、感じる可能性を信じて、また何かチャレンジをしたい。


チーム「TJAR2014」の発起人であり、頼れるリーダー、
アマッチ。この連載でもメンバーを牽引。
「のび太くんばりの即寝」はシャモニーでも話題に!?

<トニー>
 時間がたった今、PTLに出場して一番よかったと思うことは、3人でPTLファミリーの一員になってステージに上がれたということでしょう。今思い出しても、あのステージでの時間はとても誇らしい時間でした。
 PTLはUTMBの他のカテゴリーとは全く趣が違った体験ができるレースだと思います。PTLの特徴の長距離、長時間、美しくもハードなコースを越えていかなければいけないのは当然ですが、一方で「PTLファミリー」と書いたように(そう書かれているのもよく見かけます)、中盤からゴールに近づくにつれて、このレースの一員として、心地よい家族のよう一体感を感じながら進めることができました。それが「ファミリー」と表現できる所以だと思います。
 レース中にそれを感じたのは第2関門の後ぐらいからでした。他のチームと山小屋に出入りするタイミングがシンクロするようになり、山小屋に着いたら先に入ったチームが「オー、来た来た」「調子どう?」って声をかけてくれるし、PTLスタッフも20人前後の少数で運営、2、3カ所掛け持ちしているから、面識もできて会話も増えてきていました。後から入って来たチームからは「おまえら、あそこ直登してったでしょー。見えていたよ。バカだねー」と(多分そう言っていた)。小屋を出る時は、「じゃ、気をつけていってらっしゃい」「また次で」「競争じゃないからな。急ぐなよ」なんて、お互いを気遣う言葉を選手同士やスタッフが掛け合っていました。そこにいる全員で完走を目指そうという雰囲気ができていました。
 その良い雰囲気をもったままゴールできたから、閉会式の時に他のランナーとお互いを讃え合ったりステージでベルを鳴らしたりが、PTLファミリーの一員として誇らしくできたのだと思います。
 最後の夜テンパンにやられたし、ほとんどギリギリの毎日、悔しい思いも残ります。レベルアップしてリベンジしたいです。今回、他のチームは、兄弟、親子、カップルとさまざまな構成で参加していたのが印象的だったので、そんな形での参加で新しい体験をするのもいいなと思います。あの感覚を味わいに、PTLファミリーとしてもう一度ステージに立ちたいです。ヨーロッパアルプスが車で3、4時間で行ける場所にあるなら毎年でも出たいんですけどね。冗談はおいといて…。
 今回、海外初レースで、しかもチーム戦で(TJARと名乗ったせいで相当プレッシャーもあったけど)すべてがうまくいったのもチームメイトのアマッチ、サコーさんのおかげです。喧嘩もあったけれども、こんな素敵な世界を共有させてくれた2人に最大限の感謝をしたいです。

 次はどうしようかなー。


ルート計画+通訳+外国人チームとのコミュニケーション等、
大活躍だったトニー。実は感動屋さん。ゴールでは思わず感涙


<サコー>
 ゴール直後は会場の雰囲気もあり、充実感に浸っていました。ツラかったことなどすべて忘れてその瞬間のシャモニーを楽しみました。TJARを完走したときよりも嬉しかったし、楽しかった。やっぱりチーム戦は最高です。その後もシャモニーでは、メンバーどうしでレース中に起きたことを「あーでもない、こーでもない」と、しょうもない話で盛り上がっていました。楽しくてしょうがなかったです。帰りたくねー。
 帰国後、関西国際空港では米田氏の両親、またいつも応援してくれている方が出待ちしてくれていました。しかも、空港で寿司を食べさせてもらいました。こんなことされたことないので照れくさかったです。
 家に帰ると家族はいつもと変わらなかったです。TJARの時もそうでしたが、家族は自分が遊んでいることには全く興味がないです。だから「どうたった? 楽しかった?」など聞いてきません。あたりまえですよね。自分が外国で遊んでいる最中は仕事しているのだから…。3歳の子供は写真を見せると「パパかっこいい~!」と言ってくれます。
 レース中、TJAR野郎、トレラン仲間や会社の友人はLive Trailを見てくれていて、応援してくれてメッセージなど沢山いただきました。出場させてもらった家族、会社、一緒にレースに挑んだ雨宮キャプテン、ふざけた米田氏、応援してくれたTJAR野郎、まわりのみんなに感謝です。ありがとうございました。 また機会があればチーム戦に参加したいです。 これからも応援よろしくお願いいたします。


メンバーから「忘れ物キング」の称号を与えられてしまったサコーだが、
レース中はナビで活躍! チームのムードメーカー的存在。
次期TJAR芸人の座を狙っているとか、いないとか

 

*キャプテン、アマッチのブログにて、PTL参戦手記掲載中!こちらもぜひ!
「amatchブログ」http://amatch6.blog.fc2.com

●連載「チーム『TJAR2014PTL参戦記」バックナンバー

 

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