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【連載】 山田琢也と奥宮俊祐の「TRANS ALPINE-RUN 2016」レースレポート 第6回:5thステージ

2016.11.28

2016年9月4日~10日に開催された「トランスアルパインラン 2016」に出場した、山田琢也選手・奥宮俊祐選手。MtSNでは、山田選手・奥宮選手の現地レポートをFacebookを通してお届けし、大きな反響を呼びました。
連載第6回は、レース5日目。ここまで毎日全力の走りをしてきた山田選手にトラブルが。ペアで戦わなければならないこのレースにおいて、山田選手・奥宮選手に葛藤が生まれてきました。

「トランスアルパインラン」は、ドイツ・オーストリア・イタリアを通過する総距離247kmのトレイルレースで、特徴は、7日間のステージレースであること、そして2人1組で走らなければならないということです。山田選手・奥宮選手がトランスアルパインランに出場することになった経緯は、下記の記事をご覧ください。

「山田琢也選手と奥宮俊祐選手がぺアを組み、7日間のステージレース、総距離247kmの「TRANS ALPINE-RUN」に参戦!」

 

 

《山田琢也選手のレポート》
5th Stage: Sölden — St. Leonhard in Passeier 
Distance: 33.3km / pos. vertical: 1453m / neg. vertical: 2111m
・男子7位 3時間19分
・5日目の総合成績 7位

このステージの難所は第2エイドがあるTimmelsjochへの登りだ。オーストリアからイタリアにあるthe High Divide(有料道路)を横切る標高2474mの地点は、5thステージの最高地点である。スタート地点のSöldenからのトレイルはこのthe High Divideに沿ってひたすら登る。最高地点からは20km以上の下り坂を進み、Passeier渓谷にあるSt. Leonhardのゴールへ向かっていく。

 

序盤からおっくんが仕掛けていった。3位以内を狙う走りだ。遅れを取らないように私も追うが、私にとってはオーバーペースだった。登りきったところから、いつもならリズムよく下れるのだが、脚が終わっていて動きが悪い。また、昨日のレース後から足裏の皮が緩んでいたのだが、完全にやってしまった。接地で足裏の皮が動くので、コーナリングがスムーズにできなかった。ついには足を着くたびに激痛がはしるように。また、それをかばうように走るので、動きがさらに悪くなった。後半の小刻みな登りでは、おっくんに背中を押してもらいながらフィニッシュ地点にたどり着いた。

 

おっくんの攻めの姿勢に応えることができず、自分が本当に情けなく思った。そして、チームで戦うというのはこういうことかと痛感した。私は弱い、弱い私がいるこのチームが少しでも早くフィニッシュするためにはどうしたらいいのか。プライドを捨てて、チームとしての方針をもっともっとディスカッションする必要がある。

 

フィニッシュ後は医務室へ。これ程ひどい足裏のトラブルにあったことがなく、さらには明日も、 明後日もスピードレースが待っている状況が不安で仕方がない・・・。

 

■奥宮俊祐のコメント

今日は勝負の日。3位を狙っていた。序盤からガンガン攻めて3位チームが見える位置で進んだ。琢也さんと距離が開いても、追いついて来てくれると信じて前のチームにくらいついていった。しかし、それが琢也さんにとってオーバーペースになり、後半の伸びに繋がらなかった。

一人でがんばっても何の意味もない。チーム戦だからお互いの助け合いが必要だ。昨日までは、私が引っ張ることでチームに良い結果が出ていた。でも、今日は引っ張るだけではチームにとって最善のパフォーマンスが引き出せないことがわかった。チームの最善の結果を出すために、チームとして最も早くフィニッシュできる走りと、相方のサポートを明日は実行したいと思う。Team618として、あと2日、全力でがんばりたいと思う!

 


レース5日目を迎え、山田選手の足にトラブルが発生

 


ステージで3位をめざして、山田選手を引っぱる走るをする奥宮選手

 


前を行く奥宮選手との差が開かないようにくらいついていく山田選手

 


レース後、藤原トレーナーに足裏のケアをしてもらう山田選手

 

【連載】 山田琢也と奥宮俊祐の「TRANS ALPINE-RUN 2016」レースレポート 第1回:レース前日

【連載】 山田琢也と奥宮俊祐の「TRANS ALPINE-RUN 2016」レースレポート 第2回:1stステージ

連載】 山田琢也と奥宮俊祐の「TRANS ALPINE-RUN 2016」レースレポート 第3回:2ndステージ

連載】 山田琢也と奥宮俊祐の「TRANS ALPINE-RUN 2016」レースレポート 第4回:3rdステージ

連載】 山田琢也と奥宮俊祐の「TRANS ALPINE-RUN 2016」レースレポート 第5回:4thステージ

 

「山田琢也選手と奥宮俊祐選手がぺアを組み、7日間のステージレース、総距離247kmの「TRANS ALPINE-RUN」に参戦!」


山田琢也&奥宮俊祐による「トランスアルパインラン2016報告会」の参加者募集中。12/5(月) 19:30、東京・神保町で開催
 

Trans Alpine Run 2016 スケジュール 

9/4 第1ステージ / 36.5km (2088m)
ガルミッシュ-パルテンキルヘン(ドイツ)→レルモース(オーストリア)

9/5 第2ステージ / 33.8km (2023m)
レルモース(オーストリア)→イムスト(オーストリア)

9/6 第3ステージ / 47.9km (3037m)
イムスト(オーストリア)→マンダルフェン-ピッツタール(オーストリア)

9/7 第4ステージ / 25.9km (1887m)
マンダルフェン-ピッツタール(オーストリア)→ゼルデン(オーストリア)

9/8 第5 ステージ / 33.3km (1453m)
ゼルデン(オーストリア)→サン・レオナルド・イン・パッシーリア(イタリア)

9/9 第6ステージ / 33.6km (2440m)
サン・レオナルド・イン・パッシーリア(イタリア)→サレンティーノ(イタリア)

9/10 第7ステージ / 36.4km (1934m)
サレンティーノ(イタリア)→ブリクセン

総距離 247.2km 累積標高1万4862m

()内は累積標高

 

Transarpine-Run 公式ウェブサイト http://transalpine-run.com/en/

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